片頭痛は生まれつきの体質で起こりやすいものでなく、食生活の乱れや不規則な生活習慣、運動不足などによっても片頭痛が生じることがあります。
実際、片頭痛を引き起こしている多くの原因は、精神的なストレスによるものが多いのが特徴です。
精神的なストレスを多く抱えていると、自律神経である交感神経と副交感神経のバランスが崩れてしまい、交感神経の方が過剰に働くようになります。
すると、脳からアドレナリンが分泌されるようになるので神経が興奮状態になり、片頭痛が起こりやすくなるのです。
また、肉体労働をしている人たちはデスクワーク等で仕事をしている人と比較すると、片頭痛が起こりにくいという結果もありました。
普段身体を動かさないでいると自律神経も狂いがちになるので、ストレスも抱え込みやすいという点から片頭痛を引き起こしている可能性が高いのです。
デスクワークなどの体をあまり動かさない仕事をしている方は、適度に休息をとりながら行うようにすると片頭痛だけでなく、肩や首のコリにもいいでしょう。
またストレスの発散、首や肩のコリを改善させるために軽いストレッチを行うのもオススメです。
あとは、普段の食生活から片頭痛を改善させる努力も大切です。
ここからは片頭痛を誘発、軽減させる食品を紹介します。
【片頭痛を誘発させるもの】
基本的には血管が広がると血液がそこへ流れ込んで痛みがでてきます。
よって血管拡張作用のあるものが誘発因子となります
・ポリフェノール
赤ワイン、チョコレート、オリーブオイルなど
・亜硝酸ナトリウム
ハム、サラミ
・チラミン
チーズ、柑橘類
・グルタミン酸ナトリウム
旨味成分があり、中華料理に多く使われています
しかし、こういった食品を口にすると必ず片頭痛が起こるというワケではなく、個人差や摂取量、環境、体調によって左右されます。
【片頭痛を和らげるもの】
・ビタミンB2
ビタミンB2は片頭痛の予防効果が期待できます。
片頭痛の人は細胞内のミトコンドリアの働きが悪い人が多いのですが、このビタミンB2はミトコンドリア内のエネルギーの生産を助ける作用があります。
レバー、鶏肉、大豆、卵、葉野菜などに多く含まれます。
・マグネシウム
血管の調節機能や神経を安定させる作用があり、片頭痛の予防効果に効果があるといわれています
大豆製品、ひじき、黒豆、のりなどに多く含まれます。
・ビタミンE
血行の促進効果があるビタミンEは、緩やかな頭痛軽減が期待できます。
穀類、胚芽油、緑黄色野菜、豆類に多く含まれます。
・カフェイン
血管の拡張が原因である片頭痛の場合、血管収縮効果のあるカフェインがオススメです。
コーヒーを1日3杯程度飲むと良いでしょう。
ただし、飲み過ぎは逆に頭痛を引き起こす場合があるので注意が必要です。
片頭痛でお悩みの方はぜひ試してみてください。
それでも改善がなければ、いつでも治療にきてください。