高校生で野球をしていて肩を痛めた患者さん。
肩を回したり、投球動作時に右肩に痛みがあるとのこと。肩の裏側に症状がありました。
肩の裏側にはいくつかの筋肉があります。
棘上筋、棘下筋、大円筋、小円筋、肩甲下筋、広背筋、上腕三頭筋などが挙げられますが、まずこの中からどの筋肉が原因で症状がでているのかを探る必要があります。
野球をする上でも重要な筋肉は『腱板(回旋筋腱板)』や『肩のインナーマッスル』と呼ばれる4つの筋肉。
棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋です。
今回の患者さんは検査の結果、棘下筋が原因で痛みがでていることがわかりました。
痛みがかなりキツイので、まずは超音波治療。
1週間通ってもらい、痛みの度合いを聞くと
10→4に軽減していました。
軽いキャッチボールすらできなかった肩が、我慢しながらなら強めに投げれるそうです。
もう少し症状が落ち着いたら肩関節の運動や、フォームの改善も取り入れていくつもりです。
60歳代女性の患者さん。
長い間、目の奥が痛い頭痛に悩まされていました。
しょっちゅう頭痛がでていて我慢ができなくなり来院されました。
初診時の問診中もかなり痛そうで、眉間にシワが寄ってツラそうでした。
症状がなかなか治らない患者さんや、鍼灸治療に抵抗がない患者さん、症状がキツすぎて『何でもいいから楽にして!』という患者さんなど、要望があれば初回からでも鍼灸治療を行います。
でも、慣れていない方やご希望でない患者さんには、いきなり鍼灸治療を行うことは多くないです。
今回の患者さんも鍼灸治療はご希望ではなかったので、他の治療法で頭痛を治していくことに決まりました。
治療をはじめて、はじめの2、3回は『程度はマシやけどまだ痛い』という状態が続いていました。
少し改善方向にあるので、そのまま治療を続けていると、『3日に1回の頭痛』が『1週間に1回』。
『1週間に1回』が『3週間に1回』と、みるみる頻度が少なくなっていって、今では『全く頭痛がでない』状態に治りました。
患者さんもすごく喜んでくれて『他に調子の悪いところがでてきたら、絶対すぐここに来る』と言ってくれました。
長い間頭痛に悩まされていて、『上手く付き合っていくしかない』と諦めている方は、いつでもご相談ください。
最後にもう一度、一緒に治療を頑張りましょう。
テニスをしている患者さん。
練習中にサーブを打ったときに背中に痛みがでました。いつもなら何日か放っておくと治るそうですが、今回は痛みがどんどん強くなってきているので来院されました。
来院された日の4日後に試合があり、出来れば出たいとのことでしたが、症状的にも休んだ方がいい状態でした。
でも、「どうしても出ないといけない時はテーピングでしっかり保護する」ということで治療を開始しました。
結果的には2週連続で雨が降り、試合は延期になったので、しっかりケガ治すことができました。
1週間くらいで痛みはほとんどなくなったのですが、試合前に練習ができるようになったのでよかったです。
今では違和感もほとんど感じなくなっていて、完治目前!
患者さんも『練習をしても痛くないし、試合も出れそうでよかった』と喜んでくれていました。
実は、試合前に体を痛めてしまうケースが結構多くあります。
試合前は、どうしても練習量が増えてしまうのでケガのリスクが増えるのは仕方のないことですが、そのリスクをどうやって下げるかが重要。
もし痛めてしまった場合は、できるだけ早くその痛みに適した治療を行うことが、早く治すためのポイントになります。
少しでも体に痛みがある方は、いつでもご相談ください。