赤血球などを構成する成分の【鉄】。
細かくいうと、赤血球の色素である【ヘモグロビン】や
筋肉にある【ミオグロビン】などの構成成分となり、体内では酸素を運搬する役割を担っています。
よって、鉄分が不足するとヘモグロビンやミオグロビンが上手く構成されず
体内での酸素の運搬、筋肉への酸素の供給が滞った結果、
「疲れやすい」「貧血」「冷え性」「免疫機能が低下し、感染症にかかりやすくなる」などの症状がでてきます。
体内の鉄は【機能鉄】と【貯蔵鉄】に分類されます。
ヘモグロビンやミオグロビンのように、酸素の運搬などの役割を果たしているものを機能鉄。
肝臓・脾臓、骨髄などに貯蔵されているものを貯蔵鉄といいます。
機能鉄が不足すると貯蔵鉄を利用し、補いますが、貯蔵鉄も不足すると貧血を起こしてしまいます。
鉄の吸収率はあまり高くありません。
吸収率を上げるには他のビタミンやミネラルを摂取し、助けてあげる必要があります。
例えば、ビタミンCが含まれているオレンジやグレープフルーツなどを一緒に摂ると吸収率が上がります。
また、調理をするときに鉄製の器具を使うと食事時の鉄の摂取量を増やすことにつながります。
ただし、C型肝炎のウィルスに感染している人は、鉄の摂取量を制限した方がいいので、鉄製の器具の使用は避けた方がいいです。