昔から『一口で30回噛んで食べなさい』と言われたいますが、これにはいくつか理由があります。
1つは【早食いを防いで食べ過ぎないようにする】。
噛む回数が少ないと満腹中枢の刺激が足りないので、満腹感を感じにくく食べ過ぎてしまいます。
もう1つは【DITを高める】ことです。
DITとは
人が消費するエネルギーは、大きく分けて
「基礎代謝」
「生活活動代謝」
「食事誘導性熱産生」
の3つあります。
基礎代謝とは→寝ていても消費する、呼吸や内臓などをはじめとした生命維持のためのエネルギー。
生活活動代謝とは→歩いたり仕事をしたり、はたまたジョギングや水泳などスポーツ・エクササイズなど、活動して消費するエネルギー。
そして食事誘導性熱産生とは→、食事をするときに消費するエネルギーで、DITと呼ばれます。
1日に消費するエネルギーの割合は、基礎代謝が7割、生活活動代謝が2割、食事誘導性熱産生(DIT)は1割となっています。
別に辛くない食事をしているときに汗が出ることがあるのは、このDITによるものです。
食事をすると、消化などのために内臓が活発に活動します。このような理由で消費するエネルギーが「食事誘導性熱産生(DIT)」です。
このDITは、食事の温度や食材の切り方で高めることができます。
まず、『冷たいものよりも温かいものを食べる』。
例えばサラダの場合は、生野菜より温野菜
魚なら刺身よりも焼き魚や煮魚を選んで食べるといいです。
次に『食材は大きめに切る』。
「一口30回噛むのがいい」とされていますが、小さくて飲み込みやすいサイズの物を30回も噛むのは苦痛で、どうしてもすぐに飲み込んでしまいます。
極端に言うと、これを「30回くらい噛まないと飲み込めないサイズ」にすることで、嫌でも30回噛むようになります。
噛む回数が増えると筋肉の活動が増え、その結果DITも高くなります。
例えば野菜なら、みじん切りより乱切り
肉なら塊で調理します。
噛む回数を増やせば増やすほど、食べる量が少なくなり、エネルギーの消費も増えるのでダイエットなどには一石二鳥。
ぜに試してみてください。