足首や膝は靱帯がたくさんついていて、スポーツをしている人は痛めやすい部分だったりします。
痛めたときに『靱帯が伸びる』と表現することが多いですが実際に靱帯の長さがビョ〜ンと伸びるワケではありません。
では『靱帯が伸びる』とはどういうことなのでしょうか?
靱帯が損傷したときは、損傷度合によって3段階で評価されます。
1、微小損傷(I度損傷)
2、部分断裂(II度損傷)
3、完全断裂(III度損傷)
I度損傷である『微小損傷』は、断裂まではいきませんが靱帯に少し傷がいってる状態。
II度損傷の『部分断裂』は、靱帯が繋がってはいますが部分的に切れている状態。
III度損傷の『完全断裂』は、その名の通り靱帯が完全に切れていて繋がっていない状態。
一般的に『靱帯が伸びている』と表現するのは、I度損傷の『微小損傷』とII度損傷の『部分断裂』を指す言い方です。
『靱帯が伸びている』と『靱帯が部分的に切れている』では印象が少し違いますね。
『伸びている』と少し軽い状態に聞こえてしまいます。でも実際には『切れている』ので、甘くみて無理に使い続けると『完全断裂』に移行してしまうことも多いので注意が必要です。
アイシングと固定、そして治療が大切なので少しでも痛みがある場合は早めにご来院下さい。