足の裏には足底筋という筋肉がついています。
その筋肉がカチカチに緊張してしまうと、付け根であるカカトに負荷がかかり、炎症を起こして痛みがでてしまうものを【足底筋膜炎】といいます。
この足底筋膜炎は完全に休ませてあげると比較的すぐに治りますが、日常生活での「歩く」「長時間立つ」「走る」を止めるのは無理。
スポーツで足底筋膜炎になる人も休めないことがほとんどです。
今回は足底筋膜炎になってから1年くらい病院に通われたそうですが痛みが引かず、期間が長いので足底筋の付け根の骨に変形が起こっている患者さんです。
骨の変形があるとその分治りも遅くなるし、痛みが軽減しても無理をすると再発しやすいです。ただ、この骨の変形じたいは手術でしか治りません。
でも痛みを改善することはできます。と、いうことで治療を開始。
骨に変形があるので少し時間がかかりました。
9月の初めくらいに治療を開始して、週に1〜3回治療に来てもらいました。
先週くらいから足の痛みを感じなくなったそうで『痛くないから、足を庇わずに歩けるのがすごい嬉しい』と喜んでくれました。
まだ患者さん自身不安があるので、治療に来られた時だけ足底筋膜炎のテーピングをしていますが、少しずつテーピングを少なくしていきます。
足底筋膜炎になると、歩くたびにカカトで石を踏んでいるような痛みが走ります。
それを我慢して放っておくと、骨に変形が起こり、治りも遅くなるので、症状が軽いうちにご相談ください。
陸上部に入っている中学生の患者さん。
練習中に太ももを痛めて、学校の近くの整骨院を受診したそうです。
そこではマッサージなどで患部の筋肉を緩めるような治療をしていたそうですが、数週間たっても痛みが一向に引かず、先日当院に来られました。
状態を診させてもらい、肉離れと判断しました。
肉離れの処置を行い、テーピングで保護し、練習も休養をとってもらいました。
今では痛みもほとんどなく、少しずつ練習に復帰しています。
肉離れは筋肉に傷があり断裂した状態。その傷口をマッサージなどでグイグイ揉むと、余計に傷が広がって治りが遅くなったり悪化することがほとんどです。
患者さんも『もう練習しても痛くない!大丈夫!』と喜んでくれています。
『上を向くと首が痛くて、月に数回ピリピリとした頭痛が出ることがある』という40歳代男性の患者さんが来られました。
実際上を向いてもらうと『向けるのは向けるけど』と言いながら正常範囲の半分ちょっとしか動いていませんでした。
通常、上を向くとアゴが天井を向く180°くらい動きますが、今回の患者さんは『向けてる』といいながらもだいたい100°くらいしか向けていませんでした。
治療を行ったあと
首の痛み⇨痛みというより詰まる感じ
首の動き100°⇨180°
頭痛は今日は出ていなかったので変化はわかりませんでしたが、首自体には変化がしっかりでていました。
患者さん自身も『おぉー!』と首が動くようになったのに喜んでくれて
あとは「首の詰まる感じ」を取っていくため、次のご予約をとって帰られました。
頭痛は頻度的に良くなっているかすぐには判断できないので、治療を続けながら様子を見てもらうことに。
頭痛はもちろんツライですが、首が痛くて動かせないと「うがい」をするのも困難になるので長引く前に早めの処置が必要となってきます。